国内

62才・山辺節子容疑者 なぜ、欲望が旺盛になるのか

60才前後で欲望が旺盛なのは喪失感の裏返し?

 被害者は男性ばかり50人超。被害総額は7億円にものぼるといわれている──。4月19日、熊本県警は、山辺節子容疑者(62才)を出資法違反で送検した。

 色白ぽっちゃりフェイスに、肩を大胆に露出したファッション、お気に入りは花柄ワンピや真っ白なカットソー。“熊本の聖子ちゃん”とも呼ばれていた彼女は、自称38才。その集めた大金は、タイ在住の男性(31才)に貢いでいたことも明らかになっている。

 まるで一昔前のパトロンおじさんのようなふるまいをしていた山辺容疑者だが、彼女だけではない。2月には、大阪の『みるく保育園』の副園長だった尾形久美子被告(58才)が、元夫で園長の岡田忠彦被告とともに、補助金をだまし取ったとして詐欺の容疑で逮捕された。尾形被告は韓国人ホストに大ハマりで、一晩で50万円以上散財していたなどといわれている。

 60才前後になって性欲が衰えないように見える彼女たち。これは一体どういうことなのだろうか。犯罪心理や心の病の構造を分析する精神科医の片田珠美さんと、動物行動学研究家の竹内久美子さんが分析する。

片田:いずれの女性にも、おじさんが若い女の子に入れ揚げるケースと共通する部分があって、それは若い子に愛されることで、まだ自分は終わっていないのだと再確認したいということ。相手が若ければ若いほど、自分の価値は高まります。これはいわば、喪失感の裏返しです。

 個人差はありますが、男性は特に50代以降になると性的能力が衰えていきます。女性の場合も、50才前後で閉経を迎え、女でなくなるという現実を突きつけられるわけです。そういった時に若い異性と交わると、自分にはまだ性的能力があるんだということを再確認できるんです。

 若い頃、いい思いをいっぱいしてきて、それを失いたくない人も、まったく逆に、そういう恋愛経験が少なかったからこそ、「このまま終わるのは嫌。最後に…」と焦る人も、両方いると思います。

竹内:女の性欲でいえば、女はうんと若い頃よりも、30代~40代半ばにピークを迎えるといわれているんです。つまり、それは出産の最後のタイミングと重なります。

 それを動物行動学的にどう説明するかというと、女っていうのは必ずしもみんながうらやむようなとびきりいい男と結婚できるわけではなく、多くの人は、とりあえず適当なところで手を打っています。でも本当に欲しい遺伝子は、とびきりいい男の遺伝子なんですよ。

 ですから、この年齢の女は、よそに男を求めて、あわよくば妊娠して、うまいこと旦那をだまして他の男の子供を育てさせる。末っ子の父親が違うという話が実は世の中には少なくないそうですが、それは動物行動学的にはごく自然な成り行きといえます。

※女性セブン2017年5月11・18日号

関連記事

トピックス

遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《ヤクザの“ドン”の葬儀》六代目山口組・司忍組長や「分裂抗争キーマン」ら大物ヤクザが稲川会・清田総裁の弔問に…「暴対法下の組葬のリアル」
NEWSポストセブン
1970~1990年代にかけてワイドショーで活躍した東海林さんは、御年90歳
《主人じゃなかったら“リポーターの東海林のり子”はいなかった》7年前に看取った夫「定年後に患ったアルコール依存症の闘病生活」子どものお弁当作りや家事を支えてくれて
NEWSポストセブン
テンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《キョンシーブーム『幽幻道士』美少女子役テンテンの現在》7歳で挑んだ「チビクロとのキスシーン」の本音、キョンシーの“棺”が寝床だった過酷撮影
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
中川翔子インスタグラム@shoko55mmtsより。4月に行われた「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2025」には10周年を皆勤賞で参加し、ラプンツェルの『自由への扉』など歌った。
【速報・中川翔子が独立&妊娠発表】 “レベル40”のバースデーライブ直前で発表となった理由
NEWSポストセブン
奈良公園で盗撮したのではないかと問題視されている写真(左)と、盗撮トラブルで“写真撮影禁止”を決断したある有名神社(左・SNSより、右・公式SNSより)
《観光地で相次ぐ“盗撮”問題》奈良・シカの次は大阪・今宮戎神社 “福娘盗撮トラブル”に苦渋の「敷地内で人物の撮影一切禁止」を決断 神社側は「ご奉仕行為の妨げとなる」
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
「仕事から帰ると家が空っぽに…」大木凡人さんが明かした13歳年下妻との“熟年離婚、部屋に残されていた1通の“手紙”
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
《“美女すぎる”でバズった下北沢の女子大生社長(20)》「お金、好きです」上京1年目で両親から借金して起業『ザ・ノンフィクション』に出演して「印象悪いよ」と言われたワケ
NEWSポストセブン