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2017.05.17 16:00  週刊ポスト

高齢者 適量の降圧剤でも認知症の悪化招く可能性

「降圧剤の使い過ぎで認知症が明らかに進行するという海外の研究データが存在します。そのため私は、少しでも認知症の疑いがある高齢者に降圧剤を処方する際は学会などが適量とする量を出しません。そうした高齢者には、上の血圧を160~170よりも下げないように、薬の量を調整しています」

 糖尿病治療薬にも同じ問題がある。加齢によって代謝が低下した高齢者が一般的な処方量を飲むと、やはり薬が効き過ぎて低血糖などの状態になるという。東海大学名誉教授の大櫛陽一氏が指摘する。

「空腹時血糖値と、最近1、2か月の血糖値を表わすヘモグロビンA1cは、加齢とともに上昇するのが正常な変化です。厚労省の特定健診では年齢に関わらず空腹時血糖値100mg/ 以上、ヘモグロビンA1c5.6%以上を保健指導の基準値としていますが、私がかつて行なった70万人を対象とした大規模調査では、高齢男性で空腹時血糖値117mg/ 前後まで、ヘモグロビンA1cは6.2%までが正常との結果が出ました」

 ところが、高齢者が医者の処方通りに糖尿病薬を服用することで、それらの数値が無理に下げられる。結果、意識障害を誘発する低血糖発作を起こしたり、脳や筋肉が栄養不足に陥る副作用を招くケースが多いのだという。

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