芸能

急増中の猫映画 忍者との組み合わせで注目集まる『猫忍』

『猫忍』に出演する船越英一郎

 昨今、空前の猫ブームが続くが、それは映画界にも波及している。『ねこあつめの家』など猫が登場する話題の映画が相次いで公開されている。なかでも注目は『猫忍』だ。大野拓朗演じる孤独な忍者・久世陽炎太が、掟を破り人目を避けながら猫を飼う姿を描いた作品。その見所について、コラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 以前、このコラムでも取り上げたドラマ『猫忍』の映画が20日から「全国ネコそぎロードショー」となる。
 
 その宣伝文句は「こじらせ忍者とオヤジ猫、股旅コンビの全国道中膝栗毛。仰天コラボが織りなす、笑いと癒しのモフモフ時代劇!」である。「モフモフ時代劇」…ドラマを見てない人には、想像もできないと思うが、そもそもこれはタイトルに「忍者」の「忍」より「猫」が先にくる、猫中心の作品なのである。

 物語は、霧生忍者の久世陽炎太(大野拓朗)が、稀少金魚を盗むミッションで忍び込んだ屋敷でデブ猫と遭遇。なぜか、その猫を十五年前に生き別れた凄腕忍者の父(船越英一郎)が「変化の術」で化けたものだと信じた彼は、こっそり猫を連れ帰ってしまう。おデブ猫を台に載せて、「ハハハアー」と平伏する陽炎太。当然、猫は無関心なんですけど。

 映画では、父を元の姿に戻す「秘伝の巻物」を探す旅に出た陽炎太が、勝手に霧生忍者団から脱退「抜忍」になり、裏切り者として追われることに!? 忍者同士の闘いやドッカーン!と火薬炸裂シーンもあるなど、ゆる~いドラマの雰囲気に加え、映画版は迫力シーンもいっぱいだが、麿赤児、永澤俊矢、柄本明、渋川清彦といった怖い顔系が猫相手にとぼけた顔を見せるのも面白い。

関連記事

トピックス

防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
《浜松・ガールズバー店員2人刺殺》「『お父さん、すみません』と泣いて土下座して…」被害者・竹内朋香さんの夫が振り返る“両手ナイフ男”の凶行からの壮絶な半年間
NEWSポストセブン
リモートワークや打合せに使われることもあるカラオケボックス(写真提供/イメージマート)
《警視庁記者クラブの記者がカラオケボックスで乱痴気騒ぎ》個室内で「行為」に及ぶ人たちの実態 従業員の嘆き「珍しくない話」「注意に行くことになってるけど、仕事とはいえ嫌。逆ギレされることもある」 
NEWSポストセブン
「最長片道切符の旅」を達成した伊藤桃さん
「西国分寺から立川…2駅の移動に7時間半」11000kmを“一筆書き”した鉄旅タレント・伊藤桃が語る「過酷すぎるルート」と「撮り鉄」への本音
NEWSポストセブン
ドジャース・山本由伸投手(TikTokより)
《好みのタイプは年上モデル》ドジャース・山本由伸の多忙なオフに…Nikiとの関係は終了も現在も続く“友人関係”
NEWSポストセブン
齋藤元彦・兵庫県知事と、名誉毀損罪で起訴された「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志被告「相次ぐ刑事告訴」でもまだまだ“信奉者”がいるのはなぜ…? 「この世の闇を照らしてくれる」との声も
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
《高田馬場・女性ライバー刺殺》「僕も殺されるんじゃないかと…」最上あいさんの元婚約者が死を乗り越え“山手線1周配信”…推し活で横行する「闇投げ銭」に警鐘
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱親方と白鵬氏
旧宮城野部屋力士の一斉改名で角界に波紋 白鵬氏の「鵬」が弟子たちの四股名から消え、「部屋再興がなくなった」「再興できても炎鵬がゼロからのスタートか」の声
NEWSポストセブン
環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(22)
《不敵な笑みでテロ組織のデモに参加》“環境少女グレタ・トゥンベリさん”の過激化が止まらずイギリスで逮捕「イスラエルに拿捕され、ギリシャに強制送還されたことも」
NEWSポストセブン
親子4人死亡の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された
《中堅ゼネコン勤務の“27歳交際相手”は牛刀で刺殺》「赤い軽自動車で出かけていた」親子4人死亡事件の母親がみせていた“不可解な行動” 「長男と口元がそっくりの美人なお母さん」
NEWSポストセブン
荒川静香さん以来、約20年ぶりの金メダルを目指す坂本花織選手(写真/AFLO)
《2026年大予測》ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート 坂本花織選手、“りくりゅう”ペアなど日本の「メダル連発」に期待 浅田真央の動向にも注目
女性セブン
トランプ大統領もエスプタイン元被告との過去に親交があった1人(民主党より)
《電マ、ナースセットなど用途不明のグッズの数々》数千枚の写真が公開…10代女性らが被害に遭った“悪魔の館”で発見された数々の物品【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン