特に眞子さまは陛下の初孫として、数多くの公務を担われると同時に、さまざまな団体の名誉職なども務められていた。民間人となれば、それらの活動は他の皇族が引き継がなければいけない。
公務の担い手の減少や、他の皇族方の負担増を慮って、プリンセスたちが結婚を躊躇することは想像に難くない。
もう1つが、結婚相手の将来も大きく左右するということだ。2012年1月、彬子さまは毎日新聞のインタビューに次のように胸中を吐露された。
《「お前たちは結婚したら民間人だから」と、子どもの頃から父に言われてきましたが、その前提が大きく変わるかもしれないというので、私自身、落ち着かない状態です。(中略)女性宮家創設はお相手の方の将来にも関わってくる問題ですので、決めるのであれば早く決めていただきたい》
その彬子さまは今年 35才になられた。瑶子さま、承子さま、絢子さまら独身の女性皇族4人は、25才の眞子さまより年上である。
「皇族としての務めに責任感をお持ちになり、女性宮家創設の議論をじっと静観されていた年上のプリンセス方にしてみれば、若い眞子さまの婚約報道に驚かれ、少なからず複雑なお気持ちを抱かれたのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
◆佳子さまの「結婚しない」選択
2014年のICU卒業に際しての記者会見で、眞子さまは佳子さまとの姉妹関係をこう明かされた。
「妹とは友人のような間柄で、家族の中ではいちばん会話をすることが多いのではないかと思います。真面目な話もいたしますが、お互い面白いことが好きですので、話していて笑いが止まらなくなることもあります」
3才年上のお姉さまの結婚は、佳子さまにとっても喜ばしいことであることは間違いない。だが、佳子さまにはこんな不安も囁かれる。
「眞子さまが皇籍を離脱された後、佳子さまが結婚されるまでに女性宮家の創設が決まったとすると、姉妹でありながら、姉は民間人、妹は皇族という捻れが生じかねません」(前出・皇室ジャーナリスト)
また、眞子さまのご結婚が、佳子さまにとっては“恋路のハードル”ともなりかねない。
「陛下が生前退位されれば、秋篠宮さまが皇位継承順位1位、悠仁さまが2位になります。悠仁さまが将来、即位されたとき、天皇を支える同世代の皇族がいなくなると公務がこなせなくなる恐れがあります。そこで、“美しすぎるプリンセス”として国民から一定の人気がある佳子さまが、悠仁さまのために皇室に残るという選択、つまり“結婚しない”という選択を迫られることも考えられるのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年6月8日号