一般的に子供の頃に受けた虐待の影響が大人になってから現れるケースは少なくない。 あまりの異常さに、記者から「性的嗜好なのでは?」との質問が飛ぶと、泰葉はためらいがちに、「プロのSMのかたを呼んで、3人でそういう行為に…至ったということも何回かあります」と仰天のエピソードも明かした。
こうした暴力や虐待行為は婚約中から始まっていたという。これほどまでに異常な結婚生活をなぜ続けていたのか。
「私の父が亡くなって、家が大黒柱を失ってとても大変な時期だった。私の音楽活動も“自分の音楽とは違うな”と思い悩んでいた頃に出会ってしまったので…」
と苦しげな表情を浮かべたが、最後は用意されたグランドピアノを弾きながら『スマイル』を歌い上げた。会見の内容について、小朝サイドに取材を申し込むも、「その件につきましてはこちらからお答えすることはございません」の一言。
ふたりの関係について真偽のほどはわからないが、離婚から10年の時がたった今、なぜこのタイミングで会見を開いたのか。泰葉はそもそも一連の小朝の行動が「DV」にあたることを今年4月になるまで気づくことができなかったと告白している。
「4月下旬、知人に元配偶者からの暴力行為について話したところ、それが犯罪行為だとわかりました。それをきっかけに、曖昧だった暴力の記憶が鮮明になりました」
しかし、海老名家を知る関係者は別の見方もできるのでは、と言う。
「弟である三平の妻、国分佐智子さんに待望の男の子が昨年11月に生まれて以前のように泰葉さんを献身的にサポートすることができなくなってしまった。また、母の香葉子さんも高齢かつ体の調子が万全とはいえない状態。そんな中で泰葉さんが家族との距離を広げていったことも会見を開いた理由なのだと思います」
「家族とも一切の連絡を絶ちました。今いちばんやりたいのは、甥っ子に会うこと。まだ一度も会ってないんです」
泰葉はこう言って涙で声をつまらせた。
※女性セブン2017年6月22日号