つまり、編成の問題です。巨人軍はもう大補強をすべきじゃない。補強に頼るばかりで、選手を育てられなくなってしまった。日本ハムにトレードで出した大田泰示がいい例ですが、今の巨人にはドラフト1位を育てる能力がない。移籍した途端に芽が出ようとしていて、このまま成長したら恥ですよ。上背も、肩も足もある逸材だったのに巨人のコーチは育てられなかったわけだから。このままじゃ巨人の復活なんてありませんよ。
監督とコーチに求められるのは選手個々の能力を見極めた上で、チーム内で役割をきちんと伝え、理解させて適材適所に配すること。オールスター戦の監督じゃないんだから高橋監督はもっと存在感を出せ。自分で、ゲームを動かすつもりで戦ってみなさい。そうすれば、黙っていても選手はみんなついて来る。
※週刊ポスト2017年6月23日号