トヨタ自動車の豊田社長、サントリーHDの佐治信忠会長、パナソニックの松下正幸副会長、永谷園HDの永谷泰次郎社長など、錚々たる創業家出身の財界の子弟が慶應に集う。
「実業を奨励した福沢諭吉の影響もあり、子供に一流の教育を受けさせたい親にとって、幼稚舎から大学までエスカレーター式で上がれ、しかも財界ジュニアが集まる学校は、日本では慶應くらいしかない。
高校や大学から慶應に進学する場合も、オーナー系の老舗企業や有力企業の子息の多くは、東大や一橋大ではなく、慶應を目指す傾向にあります。財界に親和性があるうえ、その人脈ネットワークに連なることができるのもその利点のひとつです」(國貞氏)
※週刊ポスト2017年6月23日号