謝罪はしても発表は取り消さない。それほど県警は、“身内”の事件に神経質になっているということだろう。社会部記者はこう話す。
「遺体発見当初の発表では、通常は出されるはずの家主の名前や職業が出ず、後になって『警察官』と追加発表された。身内が関与している可能性を伏せておきたかったのではないか」
本誌記者も現場で、県警による手厚い“取材妨害”に遭遇した。充容疑者の自宅は、取材陣に立ち入らせないように、ブルーシートを隣のマンションにまで張って道は塞いだ上で、常に3人態勢で警備。歩道で写真を撮ろうとするだけで「危険だから立ち止まらないで!」と注意される。
お通夜の斎場でも路上で撮影するマスコミにパトカーに乗ってきた警察が「撮影はやめてください!」と割り込み、取材陣から不満の声が上がった。
「記者クラブ加盟社には県警から『遺族への取材はやめてください』とのお達しまで出た。今回は県警が情報を出さないと各社嘆いている」(前出・社会部記者)
実は犯行動機にも県警が“関与”していた可能性がある。前出の伯父が証言する。
「謝罪に来た県警が話すには、犯行前日に昇任試験の合格発表があり、不合格だったことを知ったらしい。犯行に関係があるのではないかと話していた」