「国民は自民批判票の受け皿を求めている。次の総選挙は青森、鹿児島など自民党が強い地域で衆院定数が10削減され、支持率が挽回できなければ前回から30議席前後は確実に減らすでしょう。加えて小池新党にも議席を奪われる。小池氏の人気は東京ローカルではなく、いまや全国区。東京をはじめ埼玉、千葉、神奈川など首都圏を地盤に候補を擁立すれば、都議選と同じように民進党の前職や元職が次々に鞍替えする現象が起きる可能性があります。そうすれば30~40議席は十分見込める。自民党は220議席前後にとどまり、小池新党が中央政界でもキャスティングボートを握るかもしれない」
「選挙の神様」の異名を取る小沢一郎・自由党代表も本誌・週刊ポスト前号掲載のインタビューで、小池知事が都知事選で圧勝したことについて、「眠っていた反自民票がどっと流れた」と分析し、安倍一強打倒のうねりを示唆していた。
総選挙大敗となれば、「安倍一強」の終わりどころか、退陣への道となる。
※週刊ポスト2017年7月7日号