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国内初調査結果、欧米型の食事でも死亡リスクが減った

 健康長寿は経済と密接に関係している。日本は経済大国になると同時に、世界のトップレベルの長寿国になった。おいしいものを食べることができるようになって長寿になったのである。

 なのに、まだまだ若者は野菜が足りない、高齢者はタンパク質が足りないという問題がある。これを解決するためには、意識的に食生活を変えていくことが大切だ。

 長野県で健康運動に取り組んでいたとき、「ま・ご・は・や・さ・し・い」という言葉が住民の間で流行った。「ま」は豆、「ご」はゴマ、「は」は発酵食品、「や」は野菜、「さ」は魚、「し」はしいたけを含むきのこ類、「い」はいも類。今回の研究の「健康型」に共通するところが多い。

 これらを意識的に食べようと呼びかけることで、食事の栄養バランスがよくなった。肉はないが、豆や魚からタンパク質を摂ることができる。

 これからは、この食生活に、欧米型のいい点を取り入れて、「ときどき肉」を食べてもいいかもしれない。新しい合言葉は、「まごはやさしい」。でも、「ときどき肉い」。

 健康情報も、時代とともに変化していく。柔軟にいいものを取り入れながら、おいしく、楽しく、食とつきあっていきたい。

●かまた・みのる/1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院に赴任。現在同名誉院長。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。近著に、『検査なんか嫌いだ』『カマタノコトバ』。

※週刊ポスト2017年7月7日号

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