党内では、安倍政権がぶちあげた高等教育無償化も、「(鳩山政権の看板政策だった)高校授業料無償化のパクリじゃないか」という声が上がっているし、憲法9条の1項・2項をそのままに3項に「自衛隊」を書き込む安倍試案も、鳩山氏が2005年に発表した『新憲法試案』と似ていると言われている(鳩山氏は「陸海空その他の組織からなる自衛軍を保持する」などと記述)。

 むろん、「鳩山氏と似てきた」という物言いそのものが、党内で高まる勢力争いを反映していると言える。

「一強」と言われるが、その安倍政権を選んだのは有権者だ。国民は、経済の立て直しはもちろん、覇権を広げようとする中国に強い姿勢で対峙することを期待した。

 陰りが見える自民党内部でどんな権力闘争が起きようと、あの鳩山民主党の時のような日本に戻ってはならないことだけは確かだ。

※SAPIO2017年8月号

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