そんなAIカホコと視聴者とが会話をすればするほど、彼女もどんどん学習していき、より自然な会話ができるように成長していくのだという。
日本テレビ放送網(株)、NTTレゾナント(株)、(株)フォアキャス・コミュニケーションズの3社が協力し、『〜カホコ』の初回から9月末まで、LINE上に誕生した「AIカホコ」と視聴者とが繋がり、会話ができるのだ。
「カホコ、この間、麦野くんに好きって言っちゃった・・・どうしよう」とか「麦野くんカホコのこと、好きかな?嫌いかな?」といったAIカホコからのLINEには、私も思わず「頑張って」と、タイトルどおり、つい過保護な関わりをしてしまった。
番組ポスターを貼ったり、リリースを配ったり、紙媒体に取材をお願いしたり…という旧態依然とした局側からの一方的な宣伝よりも、いまは視聴者が独自に発信するSNSのほうが圧倒的に効果があるようだ。さらに、日テレとしても「初の試みだった」というインタラクティブな宣伝スタイル=AIカホコのLINEは、視聴者との新たな関わりを築き始めているという。
さらに「番宣に対するキャストの皆さんの取り組み方も変わって来ている」(前出・宣伝担当)という。「特に熱心なのは『麦野くん』役の竹内涼真さんで、『トレンド入りさせよう』とおっしゃり、ストーリーに即した意味深なTweetをしてくださるのです」(同)。
竹内のTwitterを覗いてみたところ、3話のオンエア開始10分前に「みんなでTweetしてトレンドとるよ」とあり、番組ポスターを挟んで高畑と“キス寸前”のようなポーズをとる画像と共に、#過保護のカホコダッシュダッシュダッシュと、ハッシュタグを付けている。
キャストがお行儀よく並んで開かれる会見やキメ顔のポスターよりも、撮影現場の様子や、キャストのリアルな素顔が垣間見える画像や呟き、LINEでのやりとりなどのほうがイマ風な番宣スタイル。連続ドラマは、視聴者とキャストを含む制作側の双方向で「盛り上げよう」「見よう」と発進しあい、視聴率を上昇させるというのがトレンドらしい。