「宿泊したいくつかのホテルを取材して、いいところを組み合わせて『赤い館』は出来上がりました。劇中に出てくるキッチンタイルの柄や脚が緩やかにカーブするテーブルは、実際に泊まったホテルにあったものです。メアリがお手伝いする庭の菊も、私が出合った赤紫の菊を表現しています」(米林監督)
宿泊したホテルには、記念の印にと、オーナーが作った『STUDIOスタジオ PONOC』と記された手作りの看板が掲げられている。
◆猫のティブはピカチュウと同じ声!?
“魔女の相棒”といえば、黒猫が定番。メアリの相棒も黒猫のティブ。実はティブの声を担当しているのは、『ポケットモンスター』でピカチュウを演じている声優の大谷育江さん(51才)なのだ。
「ティブは擬人化した猫のキャラクターではなく、普通の猫。通常、猫の感情を声で表現しようとするとどうしてもキャラっぽくなってしまう。今回は猫役だけのためにオーディションを実施しました。大谷さんはべらぼうにうまかった! さすが、『ピカチュウ』という言葉だけでさまざまな感情を表現してきた人です。あまりにすばらしくて、とある場面でメアリに『お帰りなさいませ』と声をかける、光の精役もお願いしたほどです(笑い)」(西村さん)
※女性セブン2017年8月17日号