◆合コンでは主役、しかし、その後が続かない

 美人秘書のレイカさんは、いつも合コンで主役だった。多くの男性が隣にやってきて、連絡先を交換、その後、「また会いたい」というラインを幾通も受け取った。

 しかし、その後が続かなかった。

「とりあえず、返事はするんです。でも、一度会っただけだし、好きというわけではないから、丁寧だけど、当たり障りのない返事しかできなくて……。二人での食事に誘われても、どうしようかなあ、と考えているうちに、相手から連絡が来なくなりました。つまらない女、と思われたんでしょうね」

 あるいは、脈がないと思われたのだろう。自分になびかない美女よりも、脈のありそうな女の子を選ぶ男性だって少なくない。

 そんなレイカさんに、一人だけ、この人はいいかも、と気持ちが動いた男性がいた。25歳のときに出会った同い年のサラリーマン。広告代理店勤務で音楽の趣味が合い、オシャレで話しやすく、その後のラインもいい感じにやりとりが続いた。初デートでライブに行き、六本木のレストランで楽しく食事をした後、「ホテルに行こうよ」と誘われた。

「えっ! って。もちろん断りましたが、ショックでした。恋愛経験のない私には、男を見る目がないんだと、自己嫌悪に陥りもしました」

 その後、さらなるショックがレイカさんを襲う。その男性は一緒に合コンに参加したレイカさんの秘書仲間とも連絡を取り合っていて、二人はほどなく付き合い始めたというのだ。

「二人がラブラブだという話を聞いて、あの子はあんな男でいいんだ、と見下してしまう一方で、私は潔癖すぎて、この先、一生、誰とも付き合えないんじゃないか、と鬱々とするようにもなったのです」

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