歌舞伎の世界では、嫁いできた妻と実家の関係に大きな距離ができるのが常識だといわれている。夫の両親を父・母と呼び、「義理の」といった表現をすることもない。今年1月、病床からテレビ出演した麻央さんが、故・市川團十郎さん(享年66)のことを「父」と呼んでいたのも記憶に新しい。
「海老蔵さんたちは、麻央さんの病気という特殊な状況下にありましたから、梨園のそういった常識の範疇の外にいたわけです。ですが、麻央さんが亡くなって以降も麻耶さんやお母さんが頻繁に顔を出していたり、あまつさえ一緒に住んでいることを疑問視する関係者もいました」(別の歌舞伎関係者)
そして、海老蔵もまた、麻耶の今後の人生を思い、「このまま頼ってばかりではいけない」という思いが芽生えていたともいう。そんななか9月5日に麻央さんの納骨があり、それを一つの区切りとして、マンションでの同居生活に終止符を打ったようだ。
決断をした海老蔵は、自分の、そして歌舞伎の将来に視線を投げかけている。
「海老蔵さん自身、2020年の東京五輪に合わせて十三代目・團十郎を襲名することが既定路線。世界中が注目するオリンピックの場で新・團十郎をお披露目するというのは、歌舞伎界としても超重要な任務です。今後は、そこに向けて邁進していくことになるのでしょう」(前出・歌舞伎関係者)
※女性セブン2017年10月5日号