王氏は10月18日からの中国共産党第19回全国代表大会(党大会)で常務委員に留任するかどうかが注目されている。そんなことから、習近平指導部は新華社電や党機関紙「人民日報」、中央テレビ局などを動員して、王氏のスキャンダル話のもみ消しに動く。
さらに、郭氏の巨額の汚職事件の容疑者として告発し、国左刑事警察機構(ICPO)を通じて、国際指名手配をしたほか、最近では「郭氏にレイプされた」として、郭氏の会社の元女性従業員がニューヨーク地検に訴えるなどの攻勢をかけている。
郭氏側は弁護士を通じて、汚職やレイプの疑惑を否定しているが、両者の告発の応酬や中傷合戦はとどまることを知らないほどだ。
ネット上では「郭氏は党中央の最高指導者のひとりである王岐山を告発するなど、その勇気は大したものだ。英雄に値する」や「党中央は見え見えの茶番劇を止めるべきだ」など郭氏を称賛する声がある一方で、「郭は偽善者だ。一介の公務員だった郭が伸し上がるには、相当汚い手を使ったはずだ。カネに明かせて、王岐山を告発するくらいは朝飯前だ」といった正反対の意見まで様々だ。
さらに「この茶番劇が、どういう結末を迎えるのか。極めて興味深い。中国も劇場型犯罪が展開されるようになったか」などとの冷めた声も出ている。