国内

エコヒイキ首相に群がり国政捻じ曲げた「忖度議員」14人の名

エコヒイキ首相に群がった政治家は?(写真:時事通信フォト)

 古今東西、政治に「公平さ」が失われると国は乱れる。安倍晋三首相のお友達である学校経営者に国から特別の便宜が与えられた森友・加計学園問題が深刻なのは、国民に政治・行政が公平に行なわれていないという疑念を抱かせ、政治への信頼を失わせたことにある。「この国をダメにした政治家」の1番手にあげられるのは、安倍「エコヒイキ政治」を助長させた政治家たちだろう──。

 加計学園には多くの安倍側近政治家が群がった。同学園の事務長から献金斡旋を受けていた下村博文・元文科相、落選中に同学園から給料をもらっていた萩生田光一・前官房副長官、加藤勝信・厚労相も加計孝太郎・理事長が後援会幹部という関係にある。そうしたズブズブの関係が獣医学部新設の温床になったのではないか。

 疑惑封じに動いた政治家の責任も重い。菅義偉・官房長官は疑惑の発端となった文科省文書を「怪文書」と決めつけ、告発者の前川喜平・前文科事務次官を名指しで批判、山本幸三・前規制改革相、松野博一・前文科相や山本有二・前農水相らは国会で加計学園への獣医学部新設は正当だと言い張った。

 疑惑隠しで“論功行賞”にありついた政治家も忘れてはならない。国会証人喚問で前川前次官追及の先頭に立った小野寺五典氏は内閣改造で防衛大臣に抜擢、同じく西村康稔氏は官房副長官に起用された。

 彼らの行動は、「国民の代弁者」ではなく、明らかに安倍首相の顔色をうかがうものだった。

「忖度政治」が危険なのは、取り巻き政治家が首相の機嫌を取ろうとするあまり、平気で権力の濫用に走ることだ。安倍政権の大臣、副大臣からは権力を笠に着た発言が相次いだ。

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン