芸能

「仕事はいつでも完璧」偲ぶ会で明かされた野際陽子さん秘話

中華料理店から出てきた羽田と真瀬

 9月末、東京・赤坂にある有名中華料理店に、羽田美智子(49才)、吉田羊、山本圭(77才)、矢田亜希子(38才)らの姿があった。今年6月に肺腺がんで亡くなった野際陽子さん(享年81)を偲ぶ会が開かれていた。

「2010~2015年に4シリーズにわたって放送され、野際さんも出演していた昼ドラ『花嫁のれん』(フジテレビ系)のメンバーやスタッフが総勢70人ほど集まりました」(テレビ局関係者)

 テーブルの上には、着物を着た野際さんの写真と、スタッフや共演者で撮った集合写真の2点が置かれている。

「羽田さん、目を赤く腫らしていました。『花嫁のれん』で野際さんの義理の娘役を演じた羽田さんは、野際さんのことを芸能界の母と呼んで慕っていましたから。ドラマの撮影中に、よく写真を仲よく撮っていましたね…」(ドラマ関係者)

 羽田は生前、野際さんの病を知る数人のうちの1人だったという。

「2014年のドラマ収録中に本人から知らされていたそうです。羽田さんは、親族と親しいスタッフだけで執り行われた四十九日法要にも参列していました。もともと野際さんのお嬢さんの真瀬樹里さん(42才)は、お別れの会を開くつもりはありませんでした。野際さんたっての希望で多くの人の時間を奪うようなことをしないでほしいと言っていたそうです。そういう時間があるなら、いい作品を作る時間にあててほしいと。それでも出演者のかたたちの強い思いもある。今回の偲ぶ会は真瀬さんの許可も得て、大がかりなものは避ける形で開かれたようです」(野際さんの知人)

 出演者たちが野際さんとの思い出を明かしていく。

「ドラマの撮影中、何度も羽田さんは病気のことをスタッフにも伝えてスケジュールを調整してもらうよう進言したそうです。でも、野際さんは断固拒否。女優ならば、どんな状況でも引き受けた仕事は完璧にこなすべきだと譲らなかったそうです。野際さんらしいですね。羽田さんはそのエピソードを話しながら嗚咽をもらしていました。野際さんを笑顔で送り出すつもりが、思い出すと涙が止まらなかったようです」(前出・ドラマ関係者)

 会に出席していた真瀬も感無量の様子だったという。

「野際さんがいかにたくさんの人に愛され、慕われていたかを実感し、みなさんに感謝しきりだったようです。そして、『母のような人に近づけるようにがんばる』と話したそうです」(前出・野際さんの知人)

 真瀬は黒柳徹子(84才)の激動の半生をドラマ化した『トットちゃん!』(テレビ朝日系)に野際さん役で出演する予定。「娘たち」は、これからも野際さんの背中を追っていく。

※女性セブン2017年10月26日号

関連記事

トピックス

ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン