引っ越しの様子も動画に収めているHIKAKIN。小さなアパートからマンション、高級マンションへ。これぞ!リアル人生ゲーム。
昔のHIKAKINと今のHIKAKINは、キャラが全く異なる。当初は、尖った若者といった印象。ギラギラしており、話し方もどこかぶっきらぼう。今は、丸くて底抜けに明るく、常にハイテンション。服装もTシャツ短パンが多い。
つまりHIKAKINは、どんどんと子供になっている。欲しいものを買っては、身体全体で喜びを表す。なにか失敗をすれば、地団駄を踏む。子供をメインターゲットに定めた結果、自らを幼く演出。「見た目は大人、頭脳は子供」逆コナン状態。
多くの動画を見ていて、最も舌を巻いたのが動画作成技術の上達だ。毎日2本の動画をあげる並大抵の努力家ではないHIKAKIN、その進化の過程も早い早い。2011年の動画は簡素で、ほぼ編集はない。2012年には有名なOP動画もプラス、アイコンもカラフルになり今の状態に近くなる。 最近ではテロップもはいり、もうテレビ並み。
50本ほど見たが、結局HIKAKINの動画で笑うことはなかった。しかし、彼の動画は嫌悪感が一切なく、とことんクリーンだ。過激と云っても、買ったばかりのiPhone8を風呂に入れるくらい。現在のHIKAKIN、顔形や動作が人ではなく、もはやキャラクター。ミッキーマウスのような存在に近しい。どこを見ても明るく、ダーティーな面が一切ない。この王道感と清廉潔白さ、これがやっぱり人気の理由だ。それだけちゃ、それだけだが。
しかし、これを毎日続けるとなると至難の技。そー考えるとやっぱりHIKAKINはYouTubeの天才だ。