「血中のリンの量の調節は腎臓の重要な機能です。腎臓の働きが悪くなるとリンが排泄されなくなり、血液中のリン濃度が上昇する。すると、血管が石灰化して動脈硬化が起こりやすくなったり、全身に炎症反応や細胞障害が発生して老化が加速する。特に慢性腎臓病の患者にはこの傾向が顕著に見られます。つまり腎臓を健康に保つことは寿命に大きく影響するといえるのです」

◆柑橘類の摂取も重要

 では、腎臓を健康に保つにはどうすればよいのか。腎臓の不調は、足や顔のむくみ、体のかゆみや吹き出物として現われる。しかし肝臓と同様に「沈黙の臓器」といわれる腎臓は、そのような不調に気づきにくく、異常が判明した時は「人工透析やむなし」となってしまうケースが少なくない。秋津医院院長の秋津壽男氏が指摘する。

「手遅れを避けるためには定期的な健康診断で尿たんぱく数値を確認すべきです。数値が2+(プラス)を超えたら注意が必要と考えてほしい。

 また、高血圧や体重増は腎臓に負担をかけるため、塩分や炭水化物の取り過ぎには注意したい。腎機能低下を防ぐには、尿からの塩分排泄を促すカリウムを多く含む柑橘類の摂取と、1日1リットル以上の水を飲むことが効果的です」

 老化を促進するリンの過剰摂取も避けるべきという。

「リンは体に必要な栄養素ですが、不足することは少なく、過剰摂取に気をつけるべき。特に市販の冷凍食品には、ポリリン酸やリン酸塩を過剰に含む場合があるので注意です」(同前)

※週刊ポスト2017年11月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
優勝11回を果たした曙太郎さん(時事通信フォト)
故・曙太郎さん 史上初の外国出身横綱が角界を去った真相 「結婚で生じた後援会との亀裂」と「“高砂”襲名案への猛反対」
週刊ポスト
伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン