芸能

浅野忠信ら映画俳優 ドラマでハマるには「はみだし」必要 

主演した連ドラで刑事役を好演

 この秋に始まった連続ドラマ『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)。適当で変わり者の刑事を演じるのは浅野忠信(43才)だ。映画の出演が多い浅野だが、今ドラマは「ハマり役」と高評価を得ている。浅野のような映画俳優がドラマに出演したときに成功するには、ある“条件”があるという。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 映画や舞台には数多く出演するが、テレビの連続ドラマにはあまり出ない。そんな俳優がドラマに出ると、存在感がスクリーンサイズで、テレビではちょっと浮いて見えたりもする。そんな中、民放の連続ドラマ初主演という『刑事ゆがみ』の浅野忠信は「ついに安住の地を見つけた」という印象だ。

 15歳のデビュー作は『3年B組金八先生』だった浅野だが、気がつけば映画の出演本数に比べ、ドラマは三分の一以下という圧倒的な映画寄りの俳優人生。『沈黙-サイレンス-』など海外作品の出演も数多く、日本アカデミー賞優秀主演男優賞はじめ受賞歴も数えるのが大変なくらいたくさんある。

 その浅野が演じる刑事ゆがみこと、弓神適当(ゆがみゆきまさ)の捜査の方法は無茶苦茶だ。協力者のハッカー(山本美月)を使ってこっそりデータを集めるなど朝飯前。「目の前に閉ざされたものがあれば、つい開けたくなる」と関係者の引き出しのカギを勝手にこじ開けて「交換日記」を持ち出したり、予告なく相棒刑事の羽生(神木隆之介)の頭を花瓶でぶったたいて事件を「再現」したり。

 おかげでゆがみにイラつく係長(稲森いずみ)からは思いっきり蹴飛ばされたりもする。強いんだか弱いんだかよくわからない。しかし、推理力と洞察力は抜群で、下着泥棒の隠し場所を突き止めた上、犯人が左利きで被害者がなぜ犯人をかばっているのか。被害者の心理まで読み取ってしまうのだ。

関連記事

トピックス

真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
国内統計史上最高気温となる41.8度を観測した群馬県伊勢崎市。写真は42度を示す伊勢崎駅前の温度計。8月5日(時事通信フォト)
《猛暑を喜ぶ人たちと嘆く人たち》「観測史上最高気温」の地では観光客増加への期待 ”お年寄りの原宿”では衣料品店が頭を抱える、立地により”格差”が出ているショッピングモールも
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
【観光客が熊に餌を…】羅臼岳クマ事故でべテランハンターが指摘する“過酷すぎる駆除活動”「日当8000円、労災もなし、人のためでも限界」
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
二階堂ふみとメイプル超合金・カズレーザーが結婚
二階堂ふみ&カズレーザーは“推し婚”ではなく“押し婚”、山田美保子さんが分析 沖縄県出身女性芸能人との共通点も
女性セブン
山下美夢有(左)の弟・勝将は昨年の男子プロテストを通過
《山下美夢有が全英女子オープンで初優勝》弟・勝将は男子ゴルフ界のホープで “姉以上”の期待度 「身長162cmと小柄だが海外勢にもパワー負けしていない」の評価
週刊ポスト
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン