「築地は守る、豊洲は生かす」
小池百合子・東京都知事は豊洲移転賛成派、反対派の双方にいい顔をし、希望の党を立ち上げると、「原発ゼロ」「花粉症ゼロ」「満員電車ゼロ」など実現味のない12のゼロを公約に掲げ、選挙に敗れると代表を降り、公約をゼロベースに戻してしまった。
「名を捨てて実を取る」
民進党を解党して希望の党との合流を仕掛けようとした前原誠司・前民主党代表の発言も、国民に足元を見すかされた。盟友で候補者調整にあたった玄葉光一郎氏も「候補者の人生がかかっている」と本音を漏らした。
結局、選挙は前職や元職議員の“就職活動”が第一であり、国民の人生など二の次だと言っているだけだ。
この国の政治家は与党も野党も国民をバカにし、自分たちの保身と利益しか図らないという“行動原理”を共有している。これではいずれ国会で政策論戦も、問題追及も行なわれなくなる日は近い。
※週刊ポスト2018年1月1・5日号