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JR東日本も新列車 2018年は「輪行」が更に盛り上がる!?

「B.B.BASE」の車内には、サイクルラックが設置されている


 両国駅発着になった理由は、「『B.B.BASE』が発着する3番線ホームは側道と接しているので、自転車を持ち込みする場合に混雑する駅構内を通る必要がないからです」(JR東日本千葉支社総務部広報グループ)と言う。

 そうした駅構造の事情もあって、現在は『B.B.BASE』をほかの駅から発着させる予定はない。また、『B.B.BASE』はパッケージツアーのみでの販売となっている。そのため、

「『今日は天気がいいから、サイクリングに行こう』と思い立ち、当日に自転車を持参して両国駅にお越しいただいてもご乗車いただけません。また、自転車を持参しなくても『B.B.BASE』にご乗車いただけますが、現地で自転車の貸し出しはしていません。自転車持参で乗車された方が、『B.B.BASE』を存分にお楽しみいただけると思います」(同)

 これまで、鉄道会社は駅前の放置自転車対策などに頭を悩ませてきた。鉄道会社は高架化工事によって生まれた余剰スペースを駐輪場にしたり、行政と協力体制を築いたりするなどしてきた。 以前に比べれば、鉄道会社の取り組みも奏功して、放置自転車は減少していると言われる。

 鉄道業界の巨人・JR東日本が鉄道と自転車の融合とも受け取れる「B.B.BASE」の運行を開始したことは、過去にライバル関係・悩みの種だったのがまるで嘘だったかのような地殻変動でもある。

 技術の発展や社会環境の変化を伴うことで、鉄道と自転車の関係はこれからも深化を遂げることだろう。

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