国内

お寺婚活発起人の僧侶「40代がいちばん選んでいる」と分析

「吉縁会」の発起人、龍雲寺の木宮行志さん

 お寺で行う婚活「吉縁会」に、独身男女が殺到している。2010年の発足以来、静岡の本部に加え、東京、名古屋、岐阜、大分、仙台のお寺(臨済宗妙心寺派)で婚活の会が開催されてきた。発起人は、静岡県浜松市にある龍雲寺の副住職、木宮行志(きみや・こうし)さん。なぜ、結婚したくてもできない人が増えているのか。なぜ、お寺が婚活をするのか。「それでも一人より二人がいいと思います」と語る本宮さんインタビュー、【後編】をお届けする。

* * *
◆40代がいちばん選んでいる

──「吉縁会」には、25歳~49歳までの男女が参加されています。年齢が上がるほど結婚は難しくなると一般には言いますが、吉縁会の婚活でもそれは感じられますか?

木宮:「若い女性がいい」と言う男性は多いですね。子供が欲しいから35歳までの女性がいいとかね。そういう人に対しては、「女性を数字で見るのはやめなさい」と説教します。まずは女性と出会うこと。その先に子供があるだろうと。もちろん子供のいる人生は楽しい。しかし、子供のいない幸せもある。養子をとってもいいんです。

 一方で、女性も、年齢を重ねれば重ねるほど、「ここまで待ったのだから」という気持ちが強くなるんでしょうね。私たちの会では、婚活の最後に、気になる人に自分の連絡先を書いたカードを渡す仕組みなのですが、最も連絡先を渡さないのが40代の女性です。20代、30代は、もう少し気楽に渡すんですよ。どうかなあ? と思うくらいの人にも、とりあえず渡しておこうというふうに。40代がいちばん選んでいるんですね。

──無理に結婚しなくてもいい、という考えもあります。

木宮:婚活やめました、諦めました、という手紙をいただくことも多いですね。とはいえ、結婚したいという気持ちがあったから、婚活に来たんでしょうからね。自分の心の持ちようを少し変えてみたらどうですか、とは思いますね。

 いまは、結婚のハードルがすごく高くなっているんです。結婚の入り口に多くのものを求めている。対して、離婚のハードルは下がっている。昔は逆でした。お見合いで結婚した私の祖父は、「嫁と入れ歯は慣れれば極楽」と言っていましたよ(笑)。

関連キーワード

関連記事

トピックス

アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
19歳の時に性別適合手術を受けたタレント・はるな愛(時事通信フォト)
《私たちは女じゃない》性別適合手術から35年のタレント・はるな愛、親には“相談しない”⋯初めての術例に挑む執刀医に体を託して切り拓いた人生
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
多くの外国人観光客などが渋谷のハロウィンを楽しんだ
《渋谷ハロウィン2025》「大麻の匂いがして……」土砂降り&厳戒態勢で“地下”や“クラブ”がホットスポット化、大通りは“ボヤ騒ぎ”で一時騒然
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左・共同通信)
《熊による本格的な人間領域への侵攻》「人間をナメ切っている」“アーバン熊2.0”が「住宅街は安全でエサ(人間)がいっぱい」と知ってしまったワケ 
声優高槻かなこ。舞台や歌唱、配信など多岐にわたる活躍を見せる
【独占告白】声優・高槻かなこが語る「インド人との国際結婚」の真相 SNS上での「デマ情報拡散」や見知らぬ“足跡”に恐怖
NEWSポストセブン
人気キャラが出現するなど盛り上がりを見せたが、消防車が出動の場面も
渋谷のクラブで「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ」と…警察の本気警備に“センター街離れ”で路上からクラブへ《渋谷ハロウィン2025ルポ》
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン