国内

舛添要一×古谷経衡 ルックス高評価に甘んじる女性議員に苦言

女性議員について語り合う舛添要一氏(右)と古谷経衡氏

 女性政治家の失言やスキャンダルが政界に嵐を呼び、女性都知事がその嵐に乗じるも、彼女もまた躓いてしまう。昨年の衆院選をそう批評した古谷経衡氏が小誌に綴った「女性政治家の通信簿」が反響を呼んだ。
 
 女性に点数を付けることが「女性蔑視」との声も寄せられたが、政治家の資質を問うことが非難されるのもおかしい。先進国で日本の女性議員率は圧倒的に低い(衆議院で約10%、世界平均の半分)。今回は古谷氏、そして日本はもちろん、海外の事例も知る舛添要一前都知事とともに、女性政治家の現状を語ってもらった。
 
〔※議員名のあとの括弧内の表記は、(年齢、所属、当選回数)を表す〕

古谷:昨年、女性議員が政治家としての資質を問われるような問題を立て続けに起こしてメディアを賑わせました。

 僕は、日本の女性議員が、「マドンナ議員」「女刺客」などと女性ということだけで注目され、自助努力も切磋琢磨もしてこなかった結果なのではないかと考えています。舛添さんはどうご覧になりましたか?

舛添:大きな原因は2つあると思うんです。1つ目は1994年に導入した小選挙区制。1つの選挙区で1人しか当選しない小選挙区制の場合、女性候補が圧倒的に有利なんです。まず女性候補というだけで投票する有権者がいる。加えてルックスがある程度よければ、さらに票が増える。東大卒、元弁護士、元官僚という肩書でさらに票の上積みが期待できる。だから政治家としての資質が乏しい女性が当選しはじめた。

 不倫スキャンダルの山尾志桜里(43・無所属〈元民進〉・衆3期)は元アニー(ミュージカル主役)で美人な上に、東大卒の元検察官。暴言問題の豊田真由子(43・無所属〈元自民〉・17年落選)も東大卒の厚生官僚でしょう。

古谷:でも、本人にとって能力ではなく、ルックスや肩書で評価されるのは屈辱ですよね。

舛添:もちろんそうです。

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン