芸能

未知なる世界を喜ぶ稲垣吾郎、ブログに紡がれる瑞々しい感性

読者登録数は50万を突破

 昨年秋に“解禁”し、注目を集めている稲垣吾郎・香取慎吾・草なぎ剛のSNS。今回は先日読者登録数が50万を突破したばかりの稲垣のブログについて、作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析する。

 * * *
「わあ見て、このゆげ!」

 手に持っているのはモツの串刺し。もやもやっと立ち上る白い湯気。それに驚き、リアクションする人。そのシーンに、驚かされたのはこっちです。

 たかが「湯気」に大の大人が驚くとは……。温かいものから湯気がたちのぼるって、当たり前のことでしょ? と思ってから、ふと考えさせられました。

 もしかしたらこの人、熱々のお総菜を商店街の店先でかぶりつくのは初めてなのかも?だからこんなに反応している? もしそうだとすれば、みずみずしい体験には違いない。とにかく「見知らぬ世界に出会った」ような喜びが、その人の表情と全身から溢れ出ていたのです。

 その人とは……稲垣吾郎さん。新年1月4日に放送された『梅ゴローのぶらり旅』(フジテレビ)は、東京下町・蒲田の地図を片手に稲垣吾郎、梅沢富美男、宮澤智アナ3人組が歩き回る、というシンプルな2時間番組。

 今やテレビで「ぶらり」ものは人気コンテンツです。あちこちの局に「街歩き」番組が溢れ返っていますが、初対面の人に妙に馴れ馴れしく接したり、「電車(あるいはバス)が来るまであと何分しかない」とあおってみたり。視聴者がイラッとさせられることも多いこのごろ。

 しかし、『梅ゴローのぶらり旅』は、どのパターンとも違っていました。

 何の変哲もない日常風景にいたく感動する姿が、イヤミでなく何とも爽やか。串刺しの湯気に驚き、揚げたてのメンチカツの熱さに動揺し、開店前の風呂屋で思わず女湯を覗き見。タイルの上で嬉しそうにデッキブラシを滑らす……と、まるで小学生。

 そう、小学生の感性。と言っても見下しているわけではありません。子供のように未知の世界に直に出会う喜び。五感でみずみずしく感じリアルに味わう姿がありました。

 大人だと、なかなかこうはいきません。頭でっかちで、「もうわかっている」と思い込んでいるから。だからちゃんと感じようとしない。感動する力が干からびている。初めて世界に触れるような喜びを抱くこと自体が、難しいのです。

 それに対して稲垣さんは、まるで遠くの星から落ちてきた王子様のよう。純なリアクションに満ちていました。世界に初めて触れるようなそのみずみずしい感性、いったいどこから来ているのでしょう? どこに秘密があるのか?と思いヒントを探すと……。

 稲垣さんが新たに始めたブログの中にこんな言葉が見つかった。「何気ない日常の景色のなかに新たな魅力を発見すると嬉しい」。

「今まで見過ごしていた隠れた美しさ。きっと自分の心の在り方次第で見えてくるものまで変わる気がします……相手の小さな変化や隠れた魅力に気がつける大人に早くなりたいものです(もう大人ですが)」(2017年12月11日)

「何気ない日常の景色のなかに新たな魅力を発見」するから、「モツの串刺しから立ち上る湯気」に驚くことができるのでしょうね。

 この日のブログのテーマは「新しい目」とあります。朝起きたら蕾だったユリが開花していたと書いて、話はちょっと意外な方向へ。

「ん? おや?? 見つけた 花びらに映る枝の影がなんとも美しいではないか」

 添えられた写真には、花びらの上に落ちる枝の影が。黒い線がまるでレースの飾り模様のよう。稲垣さんが目にとめたのは「花」だけではなくて、ささやかな、「今まで見過ごしていた隠れた美しさ」。そうか、「新しい目」とはあらためて日常と新鮮に出会う感覚のことかも。

関連記事

トピックス

全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
【2・8総選挙「大阪1〜10区」の最新情勢】維新離党の前職が出た2区、維新前職vs自民元職vs野党候補の5区で「公明党票」はどう動くか
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
間違いだらけの議事録は「AIのせい」(写真提供/イメージマート)
《何でもAIに頼る人たち》会社員女性が告白「ケンカの後、彼から送られてきた”彼女の方が悪い”とAIが回答したスクショ」ほどなく破局
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン