魚に含まれるEPAやDHAという油は抗炎症作用がある。味噌にも抗炎症作用があるといわれている。昔から毎朝、味噌汁を飲むのはいい習慣だったのだ。
反対に、炎症を進めてしまうのは、甘いもの。今年は甘いものは少し制限したほうがいい。
以前から、ぼくは健康づくりのためにスクワットとウォーキングをすすめてきたが、適度な運動も、慢性炎症を防いでくれる。筋肉を動かすと、マイオカインという物質が出て、血糖値や血圧を下げるだけでなく、がんや認知症、うつ病のリスクを減らしてくれるといわれている。
●かまた・みのる/1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院に赴任、現在同名誉院長。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。近著に、『人間の値打ち』『忖度バカ』。
※週刊ポスト2018年2月9日号