「テレビというのは番組そのものが面白いことも重要ですが、そのチャンネルをその時間帯に見る習慣というのがかなり大きく影響します。『笑点』『世界の果てまでイッテQ!』を軸に、日曜日の夕方から夜中まで、視聴習慣を味方につけている日本テレビの強さを見れば一目瞭然です。月曜日の夜といえば、かつてはフジテレビが視聴者の習慣を味方につけていました。月9ドラマから『SMAP×SMAP』(スマスマ)は鉄壁だった。ところが、まずドラマが視聴者から飽きられ、スマスマは終わってしまった。その局の番組を見るという習慣をいったん無くすと、取り戻すのは難しいですよ」(在京キー局番組編成担当)

 実は、長期の視聴率全体を見るとフジテレビは民放5局中4位でテレビ東京よりも順位は上なのだが、2017年4~9月期決算によると、民放キー局で唯一、営業赤字を記録している。放送収入が前年同期より87億円、8.7%も減って下落したことが原因で、放送時間枠を販売するタイム広告は14.5%、番組の間に流すスポット広告も4.9%マイナスを記録している。低視聴率と赤字の両方を抱えているため、肉薄されているのはテレビ東京ではなく、さらに規模が小さいMXテレビではないのかと囁かれるほど窮地にあるのだ。

 とはいえ、光明がないわけではないという。月曜日のフジテレビには、19時から『ネプリーグ』という人気番組があるからだ。一週間ぶんの視聴率を調べると、フジテレビでいま、高い確率で二桁の視聴率をとれるのは『サザエさん』(日曜日18時30分~)、『VS嵐』(木曜日19時~)、『ネプリーグ』(月曜日19時~)の3番組。振り向けばMXなどという不名誉なキャッチフレーズを増幅させた2月12日(月)も、『ネプリーグ』は11.7%を記録していた。

「人気の『ネプリーグ』視聴者に、続けて見てもらえる編成を目指すんです。このところずっと、月9ドラマがブレーキになっている状態ですから、思い切ってドラマではないものをで繋げていくのもひとつの考え方だと思いますよ」(同前)

『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてる!』『ウチくる!?』など、いくつもの長寿バラエティ番組の3月終了が決まっているフジテレビ。「どエライ」事態の今だからこそ、大胆な変革に打って出られるか。

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン