「患者が『どこか悪いところはありますか?』と質問した時、笑顔で『心配しなくて大丈夫』と医師に言われると安心するかもしれませんが、治療法に自信がないことの裏返しの言葉だと医師には見えてしまいます。
そんな曖昧な言い方ではなく、症状の説明などを具体的に話すべきです。患者が病状や治療について十分な説明を受けたうえで治療法を選択するインフォームドコンセントは患者の権利であり、医師はそれを守る義務がある。『大丈夫です』の一言で済ませようとする医師は蔑ろにしている」
同様に「もう少し症状が出てから判断しましょう」という医師も危険だ。その間に症状が悪化し、手遅れになることもあるからだ。
「『薬がなくなったら来てください』としかいわない医師も、患者を“お客さん”としてしか見ていない可能性がある」(同前)
※週刊ポスト2018年3月9日号