「全国区で活躍する生徒は多かったけど、しょせんは国内の話です。同級生には、ソフトテニスで高校世界1位になった子もいましたが、ソフトテニスでは注目度も低いし、高校レベルでしかない。そんな中で、羽生くんは大人相手に世界トップクラスで戦い、海外遠征で飛び回っていました。しかもフィギュアはメディアの関心も高い。
たまに羽生くんが学校に来ると、わざと大きな声で聞こえるように“しゃしゃるな”“調子に乗るな”とやっかみを言う生徒がたくさんいました。でも、羽生くん自身はまったく意に介してない様子でしたね」(前出・同級生)
高校3年生の夏、実力強化を図るべく名コーチのブライアン・オーサー氏の門を叩き、練習拠点をカナダ・トロントに移した。
高校の卒業式は欠席。親しい友人には「学校は嫌いだった」と漏らしたこともある。
「カナダでの生活は、自宅とリンクを往復するだけ。母親はずっと一緒に暮らしていますが、カナダでスケーター以外の友人はいないのではないでしょうか。羽生は必要以上の英語も勉強していなかったようなので、積極的にコミュニケーションをとって友人をつくろうとも思っていなかったのでしょう」(スポーツ紙フィギュア担当記者)
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2018年3月22日号