行方不明となった女性を心配した家族が行方不明届を提出。警察が東成区のマンションの防犯カメラを確認すると、容疑者と一緒に入った女性が建物から出てきた形跡がなかったため、捜索がスタート。

 そして、冒頭の通り、24日には西成区の簡易宿泊所で女性の頭部が発見され、その後、容疑者の供述通り、大阪や京都の山中でバラバラに切断された遺体が見つかった。

「バシリエビチ容疑者は頭部が発見された時も表情を変えず『知らない』と供述していたが、その後一転して容疑を認めて遺棄場所を説明し始めたそうです。遺体の胴体は服を着ていない状態で山林の中の土の上に放置されており、そこから切り離された両腕には土がかぶせられていた。両足は一本ずつ、5m離れた場所で発見された。遺体のどの部分にも刃物で刺された傷が残っていました」(前出・捜査関係者)

 バシリエビチ容疑者は女性を東成区のマンションに連れ込んで殺害した後、遺体をバラバラに切断して電車で運んだとみられている。

「死因は急性窒息死。被害者はマンションに監禁された後、かなり強く首を絞められて殺された可能性が高い。遺体は東成区のマンションで切断され、大きなキャリーケースに入れて複数回に分けて運び出されたとみられている。容疑者はいくつかの民泊部屋を借りていたようです。計画的な犯行だったのか、突発的な犯行だったのか、捜査は続けられています」(全国紙記者)

 容疑者が来日したのは今回が初めてではない。

「周囲には『日本人女性との結婚が夢だ』と語っていたようです。自宅のあるニューヨークでも旅行者の日本人女性に声をかけ、『日本に住みたい』と口説くこともあったようだ」(在米ジャーナリスト)

 捜査関係者によれば、東成区の民泊にも、犠牲になった女性のほかに4~5人の日本人女性を連れ込んでいたという。

 この猟奇的な殺人事件は容疑者の母国・アメリカでも大きく報じられた。米紙『ニューヨーク・デイリーニュース』では、「元継父」が登場し、彼の複雑な生い立ちについて語っている。

 その証言によれば、容疑者はウクライナ人の母と医師であるブルガリア人の父の間に生まれたが、幼い頃に両親が離婚。その後、母親が元継父と再婚してテキサス州に移り住んだが、数年後に離婚したため、母子はニューヨーク州ロングアイランドに移った。

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