スポーツ

大谷翔平、二刀流でベンチ入りすれば25人を実質26人にできる

大谷は歴史を刻めるか(撮影:田口有史)

 開幕を30日(日本時間)に控えて期待は膨らむ一方だ。このオフ、米メディアが最も取り上げた野球選手は投打の二刀流に挑戦する大谷翔平(23)である。

 今年は奇しくも、野球王ベーブ・ルースが投手として2桁勝利(13勝)、打者として2桁ホーマー(11本)という記録を残してからちょうど100年の節目だ。

 大谷への関心の高さはキャンプ地・アリゾナ州テンピで実感した。例年なら記者席が埋まることすら少ないのに、今年はオープン戦のたびにメディアで溢れ返っている。右翼フェンスの向こうには記者会見用テントまで用意された。松井秀喜がヤンキースから移籍したときもなかったことだ。

 球場内のショップでは関連グッズが飛ぶように売れ、大谷の野球カードは発売24時間で過去最高の1万枚以上を売り上げた。

 二刀流への挑戦は野球へのロマンを駆り立てると同時に、メジャーの戦略に重大な影響を与えるインパクトがある。あるスカウトは「大谷はメジャーの在り方を激変させる可能性がある」と語った。

「エンゼルスは課題だった先発投手と左打者の補強を1人の選手でまかなえた。メジャー球団はどこもベンチ入り25人という少ない登録枠に苦しんでいるが、『二刀流』はこの問題をクリアする。大谷のような“2人分”の選手がいれば、本来ベンチ入りできなかったリリーフ投手を1枚増やすことができるからだ。二刀流は“実質26人で戦える”というメリットをもたらす。大谷が成功すれば、必ず真似するチームが出てくる」

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト