応援する道端晃大
「対外試合の禁止期間(12月1日~3月7日)は、紅白戦でしっかりアピールできていました。だけど2月上旬に左足の太ももの裏をケガしてしまって、そこから調子を崩した。先にふたりが呼ばれて、あとひとり(左腕が)入るか入らないかのところで自分は外れてしまった。現時点では横川の方が自分より力が上だとは思っています……」
センバツ期間中のバッティング練習では対戦校の左投手の特徴を真似、攻略の糸口を仲間に与えた。準々決勝の花巻東(岩手)戦で大阪桐蔭は初回から相手のエース左腕を攻略し、19対0と圧勝したが、その背景には道端の献身があった。
「みんなが『道端のおかげや』と言ってくれて嬉しかった。夏は絶対にメンバーに入ろうと思っています」
【プロフィール】柳川悠二(ノンフィクションライター)/1976年、宮崎県生まれ。法政大学在学中からスポーツ取材を開始。2000年シドニー五輪から2016年リオ五輪まで夏季五輪5大会を現地取材。2005年から高校野球の取材を始めて以降、春夏の甲子園取材をライフワークとする。近著に『永遠のPL学園 六〇年目のゲームセット』(第23回小学館ノンフィクション大賞受賞)。
※週刊ポスト2018年4月20日号