さらにキリンなどの各社も「ストロング」と言われる9%のチューハイをこぞって発売。愛飲するファンによると「安くてスピーディーには酔っぱらえる」(40代・男性)と好評だ。「つい普通の度数のチューハイと同じ飲み方をしてしまって、酔いつぶれてしまった」(30代・女性)という向きにはぜひ気をつけていただきたいが、コストパフォーマンスを重視する左党から一定の人気を獲得しているのは間違いない。
「RTD2018レポート」では「20-30代が選ぶ、はじめて飲むのに向いているお酒」として「RTD」と回答した人が64.8%で断然トップで、2位の「ビール」(33.9%)に大差をつけた。「はじめて飲む酒」には口当たりのよさも求められる。だがその分飲み手には節度も要求される。
洋酒市場やRTD市場の拡大によって、外食時だけではなく「家飲み」という形での酒への入り口も広がった。折しも歓迎会や行楽なども増えてくる季節。酒の種類や度数に応じたマナーや飲み方の啓蒙も必要になってくる。本来ならば言うまでもないことなのかもしれないが。