◆報道陣にも伏せられたサプライズ演技
平昌五輪での感動の連覇から2か月ほど経つが、羽生フィーバーは盛り上がるばかりだ。13~15日に行われた前述のアイスショーは、羽生の五輪金メダルの凱旋報告会に当たるイベントで、羽生自身が、お世話になった人やファンへの感謝の気持ちで作り上げたという。羽生が公の場に姿を見せたのは、実に45日ぶりのことだった。
「開催1か月前の3月中旬に公式ホームページでひっそりと発表されただけで、宣伝はほとんどなし。開催を知らなかったファンも多かったですが、それでも前売りチケットは売り切れで、前日に告知された当日券も即完売でした」(前出・担当記者)
日本スケート連盟によれば、羽生は右足首に深刻なけがを負い、3月中旬の時点で、「約2週間の安静と3か月のリハビリ治療」が必要な状態だった。今回のショーでは、プルシェンコなどの華麗な演技や、羽生のトークコーナーがあるだけで、羽生自身は滑らない予定だった。
「終演予定時間に昔の衣装を着た羽生くんがリンクに上がった時には会場がどよめきました。羽生くんがマイクを握って、“リハビリ治療中のためジャンプなしのプログラムです”と話し、約10分間の演技を見せると、ファンはまさに狂喜乱舞。実は、報道陣に配られた案内にも書かれていなかった正真正銘のサプライズ。ある全国紙の公式ツイッターは予定稿の『本人は滑りませんでした』というコメントを間違って流してしまったほど、想定外のことでした」(前出・担当記者)
4月11日からは、日本橋髙島屋を皮切りに全国7か所で『羽生結弦展』がスタート(8月20日まで)。羽生ゆかりの品々やパネル写真などが展示されるもので、初日は開店前から2000人もの列ができ、オリジナルグッズはあっという間に売り切れた。
4月22日には地元・仙台で凱旋パレードが予定される。約8万枚用意されたTシャツは売り切れ、仙台周辺のホテルは満室状態。約12万人もの人出が予想されている。
※女性セブン2018年5月3日号