だが、この世紀の対決はこのGWを逃がすと実現しないかもしれない。イチローがメジャー残留の瀬戸際に立たされているからだ。MLB評論家の福島良一氏が話す。
「レフトのレギュラーであるベン・ギャメルが近くケガから復帰することになり、相手先発によって交代で出場していたイチローと27歳のギジェルモ・エレディアが控えに回ることになる。外野手5人は一般的なチーム編成より1人多いため、チーム全体を考えればどちらかをマイナーに落とさなくてはならない。イチロー人気は絶大ですが、チームの将来を考えて若手を残す可能性は十分あります」
当然、マイナー落ちとなれば2人が対戦することはない。実現すれば間違いなく球史に残る世代を超えた天才同士の勝負。大寒波という“天災”のアヤで見ることができなくなるのは残念だ。
※週刊ポスト2018年5月4・11日号