一連の財務省のスキャンダルで野党から辞任要求が出ている麻生太郎・財務相はフィリピンへ。アジア開発銀行の年次総会出席などが渡航目的だが、「4月中旬から5月上旬まで、外遊を立て続けに入れていた。中には国会の了承を得られないものもあったが強行した」(財務官僚)と、一刻も早く海外逃亡したかったと見られる。

 そして政財界200人の大訪問団を引き連れてロシアを訪問して権勢を見せつけたのが二階俊博・幹事長だ。その随行の中に、失脚した稲田朋美・元防衛相まで加わっていた。二階派議員は容赦ない言い方をする。

「彼女が再起を図るには、先が見えた安倍総理より二階さんに取り入った方がいいと計算したんじゃないか」

 いずれも打算に満ちた“卒業旅行”だったようだ。

※週刊ポスト2018年5月18日号

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