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2018.05.09 16:00  週刊ポスト

拉致問題残る北朝鮮、韓国と組んで慰安婦問題で揺さぶる懸念

「北朝鮮の金づるは日本だけではない。米朝関係が改善に向かって国連の経済制裁が解除されれば、まず中国と韓国から止まっていた投資がどっと北に流れ込む。だから金正恩がカネ欲しさに日本に譲歩する状況にはならないでしょう。むしろ、安倍総理が拉致問題で強硬姿勢を取り過ぎると、北は韓国と手を組んで慰安婦問題で日本を揺さぶってくる可能性がある」

 事実、日本政府が韓国の慰安婦支援に10億円拠出する慰安婦合意の交渉を行なっていた2015年に、北朝鮮外務省の報道官は、「日本軍性奴隷被害者は北側にもいる」と主張した。南北首脳会談での蜜月ぶりを見ても、文在寅氏と組んだ金正恩氏が安倍首相に「拉致交渉の前に日本はまず慰安婦に賠償金を払え」と、韓国と同等の請求を突きつけてくる可能性は高い。拉致被害者・蓮池薫さんの兄の蓮池透氏はこう言う。

「これまで『圧力』だけを唱えて、対話の糸口を掴むことさえできなかった安倍首相が今回、韓国やアメリカに頼んで拉致問題の進展を図ろうとしている姿は都合のいい責任逃れに映ります。現状は政府の対応が後手に回って主導権を金正恩に握られており、拉致問題解決に向けて日本に有利な状況が作り出されているとはとても思えない」

 金正恩氏に「会ってもいい」と言われて安倍首相が「支持率挽回のチャンス」とホイホイ会いに行けば、外交成果どころか国民のカネが格好の餌食にされかねない。

※週刊ポスト2018年5月18日号

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