国内

拉致問題残る北朝鮮、韓国と組んで慰安婦問題で揺さぶる懸念

安倍首相も手を繋ぐ気か(AFP=時事)

「安倍首相は信頼できないが、野党に政権を任せるのはもっと心配だ」──そういう有権者の声を利用して、首相は何度も「解散風」をふかせ、実際に解散し、権力維持をはかってきた。今回、安倍晋三首相の解散への足がかりが日朝交渉だ。

「総理は拉致問題で一定の成果をあげて支持率を一気に上向かせ、その勢いで解散総選挙を打つのがベストと考えている」(側近)

 それだけに北朝鮮外交で1人蚊帳の外に置かれていた首相は焦りを強めていたが、南北首脳会談後に文在寅・韓国大統領から「金正恩・委員長は日本と対話する用意がある」と日朝会談の可能性を伝えられると喜色満面になったという。

 ところが、そこでは“安倍政権の生死”を賭けた駆け引きが待っている。産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘氏はこう話す。

「安倍首相が日朝会談で拉致問題解決を持ち出せば、北朝鮮は必ず日本に経済支援を求めてくる。戦時賠償金1兆5000億円程度を要求してくるのではないかと言われています」

 安倍首相はそのとき、強硬姿勢を取ると推測されている。

「『拉致問題が解決しない限り、日本はビタ一文支援できない』と強く出ることでカネがほしい金正恩から譲歩を引き出せると読んでいる」(拉致議連幹部)

 しかし、そんな楽観論が通用する相手ではない。日朝交渉に関わってきた外務省関係者が語る。

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン