芸能

山口達也 アルコールと離婚で陥った負のスパイラル

4月26日、600人以上の報道陣の前に立ち涙を流しながら謝罪した

 元TOKIOの山口達也(46才)による一連の騒動。山口は、肝臓を休めるための入院から退院したその日に酒を飲み、番組共演で知り合った女子高生を自宅に呼び出し、無理やりキスをするなどしたという。アルコール依存症の疑いがあるともいわれているが、実は別の病に悩んでいた。

「山口さんはアルコール依存症の疑いがあると報じられていますが、本当の病名は『双極性障害』、いわゆる『躁鬱病』だそうです。マライア・キャリーも先日、17年間も双極性障害に苦しんでいると初告白しました。日本で『鬱病』の患者数は500万人いるといわれています。山口さんももう6~7年は前から苦しんでいるそうです。この病気のため精神が不安定になったことが、今回のさまざまな出来事の根幹にあります」(音楽業界関係者)

◆「現実の自分」と「理想の自分」とのギャップ

『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)で大自然と向き合い、福島の再興に体を張る姿から、爽やかで漢気のあるイメージの山口だが、その裏側では人知れず心の病に苦しんでいた。

「山口さんは5年以上前から躁鬱に苦しみ、入院していたこともあった。精神的に不安定になり、お酒に頼ってしまってトラブルになることもありました」(山口の知人)

 躁鬱病とはいかなる病気か。精神科医の片田珠美さんが解説する。

「躁鬱病の正式名称は『双極性障害』で、躁状態と鬱状態を繰り返すことが特徴です。落ち込む時はすごく落ち込み、元気な時はカラ元気でハイになります」

 一般に躁鬱病にかかりやすいのは、「真面目で人の評価を気にするタイプ」という。

「典型的なのが真面目で自分に与えられた役割を忠実に果たそうとして、他人からどう見られているかを人一倍気にする人です。その評価がちょっとでも悪いとものすごく落ち込みます。山口さんはテレビで農業をしたり朝の情報番組の司会をしたりして、周囲にいいイメージを与えていました。他人からの評価を気にするあまり、対外的によいイメージを無理をして作ろうとしていたのかもしれません。そのため、現実の自分と理想の自分とのギャップが大きくなったことが、躁鬱病を発症した一因と考えられます」(片田さん)

 さらに病気を悪化させた大きな要因は、山口が「孤独」であったことだ。

「躁鬱病から回復するためには、周囲からのサポートが不可欠です。山口さんのケースでは、約2年前に離婚して家族の支えを失ったことが病の進行に大きく影響したと思われます」(片田さん)

◆支えだった家族との離婚で陥った「負のスパイラル」

 山口は1999年に知人の紹介で出会った5才年下のA子さんと交際を始め、2004年には神奈川県鎌倉市の豪邸を購入して同居を始めた。2008年にはTOKIOの全国ツアー日本武道館公演でA子さんとの入籍を報告。同年5月に第1子となる長男、2010年9月に次男が誕生した。

「当時は鎌倉の海岸で趣味のサーフィンをする山口さんをよく見かけました。小さな子供を抱えた奥さんと家族4人そろって地元の商店街で買い物をしていたこともあり、アイドルなのに気取らず仲のいい一家だなと微笑ましかったです」(地元住民)

関連記事

トピックス

公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン