フタトゲチマダニ(時事通信フォト)


◆食料品にも紛れる

 こうした外来生物の多くは、主に中国からの輸入品に“寄生”する形で上陸している。近年、刺害が相次いでいる中国や台湾原産の外来種・タイワンタケクマバチもそうだ。

「タイワンタケクマバチは枯れた竹に営巣するため、竹材を使った製品に混入して日本に入ってきていると考えられます。毒のある針で刺して、人間に被害を与えることもあります」(前出・村上准教授)

 この獰猛な蜂は愛知県を中心に、民家の水道用ホースを食い破る被害を引き起こしている。国立環境研究所生物・生態系環境研究センター室長の五箇公一氏が指摘する。

「近年、外来種のムネアカハラビロカマキリは、中国から輸入された竹ボウキに卵が付着していた例がいくつもあります。日本の伝統的な掃除用具である竹ボウキさえ、中国からの輸入に頼る現在では、こういう侵入の危険が増えています」

 人間に直接、害を与えることはないとされるが、生態系の破壊という危機を導く可能性が指摘されている。

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