よく勝負の前には、縁起をかついでトンカツを食べたりします。彼女や奥さんと日本対コロンビア戦を見ることになったら、キャベツをかじりながら牛乳を飲んで、オッパイのワールドカップにも果敢に参戦しましょう。ただ、熱くなりすぎて、うっかり「ああ、やっぱり世界の壁は厚いなあ!」と嘆いてしまったら、即座にレッドカードを出されて退場になっても文句は言えません。

 オッパイの「ワールドカップ」を語るなら、国別のカップの違いにも着目しておきたいところ。日本ではCカップでございとそっくり返っているオッパイが、アメリカやイギリスでは大胸、いやおおむねBに分類されてしまいます(DやEも同様にひとつ下のサイズに分類されがち)。全体的な形も国産メーカーのものは日本人の平たい体型に合わせて作られていますが、海外製のブラは微妙にしっくりこないとか。

「ブラにもお国柄がある」と意識することで、観客席のワールドカップにより熱い視線を注ぐことができるはず。ひるがえってピッチに目をやったときには、日本チームの「海外組」の選手たちがそれぞれの国でいかに苦労しているかが偲ばれて、多少のミスは寛大な気持ちで見ることができるでしょう。まさに、ふたつのワールドカップの融合。

 どっちのワールドカップを重点的に観戦するか、それはあなた次第。いずれにせよ、期待と興奮で思いっ切り胸をふくらませましょう。サッカーのワールドカップで世界の人々の心がひとつになり、もうひとつのワールドカップで世界のおっさんの心がひとつになったら、それはとても素敵なことですね。

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