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DeNA白崎・高城トレードでチームに与える緊張感

「シーズン途中にDeNAが何らかのトレードを仕掛けるとは思っていましたが、2011年ドラフト2位の高城、2012年ドラフト1位の白崎を放出するとは意外でした。

 巨人のV9戦士である高田繁ゼネラルマネージャーは現役時代、日本一になっても必ずオフに補強をしてチームを活性化させた川上哲治監督の遺伝子を受け継いでいるのかもしれません。だからこそ、情に流されない思い切ったトレードを敢行できたのではないでしょうか」

 1965年から9年連続日本一を果たした巨人は、ドラフト上位指名選手がまだ入団から数年しか経っていなくても、トレードに出していた。第1回ドラフト会議の1965年に3位指名された江藤省三は3年限りで中日へ。1966年の2位である深沢修一は2年目の途中で広島に移籍している。1967年の2位である山内新一は5年限りで南海、1968年の2位である田中章は2年限りで西鉄、1969年の1位である小坂敏彦は3年限りで日拓に移籍。毎年のように、上位指名選手がトレード要員となっていた。

「そのトレードすべてが必ずしも成功していたとはいえないが、チーム内に緊張感を走らせていたことは事実でしょう。

 今年のDeNAは、ラミレス監督が不振でも我慢して桑原将志や倉本寿彦を起用し続けた昨年とは違い、今年は頻繁に選手を入れ替えている。フロントもドラフト上位の高城と白崎をトレードすることで、“聖域はない”とチームに緊張感を与えた。昨日まで一緒に戦っていた高城がトレードとなれば、他の選手が“明日は我が身”と思ってもおかしくない。強いチーム作りが着々と進んでいるように思います。このトレードは更なる飛躍を目指すチームにとって必要不可欠なのかもしれません」

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