芸能

注目女優・藤間爽子が見た祖母・藤間紫さんの「女優魂」

話題作への出演が続く藤間爽子

 2017年放送のNHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』では有村架純(25才)演じる主人公・みね子が住むアパート『あかね荘』の大家・立花富の若いころを演じ「あのカワイイ子は誰?」とネットを中心に大きな話題に。『カロリーメイトゼリー』のCMでは、可憐な新入社員役が大好評。さらに現在出演中の『半神』では初舞台でありながら乃木坂46のキャプテン・桜井玲香(24才)とのW主演に大抜擢。八面六臂の活躍を見せる彼女は、若手女優の藤間爽子(ふじま・さわこ、23才)。

 女優で日本舞踊家の故・藤間紫さん(享年85才)を祖母に持ち、その再婚相手である祖父は二代目市川猿翁(78才)。父は元俳優でスーパー歌舞伎をプロデュースした藤間文彦(67才)、母は女優の島村佳江(62才)と、その家系図は豪華絢爛だ。そんな彼女が“芸”と“家”について語り尽くした――。

――『ひよっこ』では、出演と同時にずいぶん話題になっていましたが、放送当時はどう感じていましたか?

藤間:朝ドラの影響力ってすごいな…と思いました(笑い)。有村架純さんが主演だということは決まっていて、その親友役のオーディションに応募したのですが、最終まではいったものの、落ちちゃって…。

 その時にプロデューサーさんから、「いつかご縁があったら一緒に仕事したいね」というようなことを言っていただいたのですが、「大人のリップサービスでしょ?」くらいに思っていたんです。そうしたら本当に、お声をかけていただいて。『ひよっこ』が初めての映像作品への出演だったんですが、カメラがいっぱいあって、とても緊張したことを覚えています。

――小さなころから出演している日本舞踊の舞台にもNHKのカメラが入っていると思いますが、ドラマの撮影は舞台を撮られる時とは違いますか?

藤間:全然違います! 舞台を撮影する場合、カメラは客席の奥に置かれてます。舞台のカメラはお客さまから見えない位置にあるので、演じる時は観客側だけに“気”を持っていけばいい。だけどドラマの撮影になると、四方八方にカメラがあるので、舞台では観客席一点に集中させていた“気”をどこに持っていけばいいのかわからなくってフワフワしていたら撮影が終わってしまって…。

 あとは、自分の顔の映りかたにも驚きました。舞台の時は白塗りのうえ、カツラもかぶっているから、素顔の自分じゃないけれど、ドラマでは“素”の顔が映ってしまう。実際、映像で自分の顔を見たら、ここも、あそこもと、アラが見えてちょっとショックを受けました(笑い)。

――爽子さんといえば、日本舞踊の紫派藤間流を継いで家元となることが決まっている。そんな彼女がなぜ「女優」の道に踏み込んだんですか?

藤間:実は幼いころから、演じることが大好きで、小学校の学芸会でも率先して主役をやらせていただいていて。ずっと女優への憧れは持ち続けていたんですが、私が14才のときに祖母・藤間紫が亡くなって、現実に直面した。やはり、流派は自分が継ぐことになるだろうという中で「ちゃんと日本舞踊やらなきゃな」という覚悟と責任が芽生え、同時に「女優になりたい」という自分の夢なんて言ってられないなって思ったんです。そういう状況で、なかなか一歩が踏み出せないまま、高校、大学まできてしまった。

――それでは、何がきっかけで女優の道へ?

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