日本登山医学会の登山者検診ネットワークに参加している医療機関ではメディカルチェックも受けられる。
「専門の医師が、健康状態だけでなく、受診者が考えている登山計画の危険度を判定し、山での健康管理に対するアドバイスも受けられます」(同前)
登山計画の段階になったら、まずは山選びだ。山の特徴ごとに注意すべき点は変わってくる。東京慈恵会医科大学槍ヶ岳診療所の管理者で医師の齋藤三郎氏はこういう。
「いきなり高山はハードルが高いから、と安易に低山を選ぶのも危険があります。低山はブヨなど虫に刺されるリスクが高い。風通しが悪く気温・湿度も高いので、熱中症に注意が必要です」
一方、3000m級の高山にもリスクはつきものだ。
「高山病の危険が高まるので、中間地点で1泊するなど、身体を高度に馴らすよう計画を立てるなどの工夫が必要です」(同前)
どの山に行くかを決めたら、次は誰と登るか。同行者選びも間違えると大事になる。