『ハスリンボーイ』は原作・草下シンヤ氏、漫画・本田優貴氏のコンビが描く

「メールアドレスが書いてある場合には、【メールで問い合わせ】→【連絡先電話番号を聞く、遠方の場合は振込先を聞く】→【入金後振込票の写メを送ることで送った証明をする、住所、振込先は隠さない】といった手順を踏みます。中には自宅ではなく、局留めで送ってもらう人もいると思います」

 メールアドレスではなく、電話番号がいきなり書かれている場合もあるという。

「俺はだいたいこっちでしたね。郵送よりも早いし、相手の雰囲気もわかりますから。基本的に一番新しい日付の書き込みを信用して電話をかけます。面倒くさいのは嫌なので、都内手渡しと案内があるものを選びます」

 この時、非通知でかけると「通知してかけて」と切られるという。だが、番号を通知すれば売人につながる。

「インターネットを見たんですけど冷たいの押してるんですよね(※覚せい剤を売っているんですよね)、という会話から始まって受け渡し場所と時間を決めます。取引は双方封筒に入れた現金とブツを日常会話しながら交換、そのままバイバイです」

 手渡しの場合は最寄り駅や自宅まで届けてくれる売人もいるという。しかし、薬物の売人は確実に裏社会の住人のはずだ。接触して危険な目に遭うことも考えられるが……。

「ほとんどすべての売人は、日本人ですね。その筋の人ですか? とは聞けないですけど、暴力団関係者は多いと思いますよ。だけど、そこはジャンキー同士のよしみだったり、販売元と顧客という関係もあったりして、そんなにヤバイことにはならないですよ」

 とはいえ、基本的に売人と顧客はダークウェブを通じてすれ違うような関係性だ。薬物を販売するといって偽物を売られて詐欺にあったり、売人に警察の内偵捜査が入っていて逮捕されるといったリスクはないのだろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン