◆何とかして日程調整をする

 不安ばかりが増す状態のなか、懸命の看病を続けているのが三奈だ。

「例年、この時期の三奈さんは甲子園で高校野球を取材していますが、今年は大会序盤の取材をキャンセルして、緊急入院した長嶋さんに付き添っていたそうです。長嶋さんの病状が報じられてから彼女は甲子園にも姿を見せ、“心配はいりません”と気丈に笑顔を見せたそうですが、今も病院通いは欠かしていません。地方出張の際には何とかして日帰りできるよう日程調整して、病院に足を運んでいます。院内では病室と売店の往復の繰り返しのようです」(前出・長嶋家の知人)

 三奈のほかにももう1人、全身全霊でミスターを看病する人がいる。それは、長嶋さんの現役時代から運転手を務める、80才になる男性のAさんだ。

「長嶋さんが現役時代、帰宅後の深夜に素振りをする姿や、監督時代に負けた悔しさで運転席を蹴っ飛ばされるなど、間近で長嶋さんの素顔を見てきました。国民的英雄のプライベートな部分を最も知る人物です」(前出・スポーツ紙記者)

 2004年に長嶋さんが脳梗塞になって田園調布の自宅で倒れた時、第一発見者となったのがAさんだった。

「Aさんはその時のことを、“すぐに救急車を呼ばず、自分の対応が遅れたから長嶋さんにマヒが残ってしまった”と今でも悔やんでいて、それ以降はより長嶋さんのリハビリや日常生活の世話を精力的に行っています。それこそ24時間つきっきりで、長嶋さんからの信頼も厚い。今回の入院でも、三奈さんが病院にいる時でも一緒に病室に泊まり込むなど、自宅と病院を往復して24時間体制で看病を続けています」(前出・長嶋家の知人)

 決して表舞台に立つことのないAさんと長嶋さんの関係について、Aさんの息子が言葉少なに語る。

「父はもう50年以上も献身的に長嶋さんのそばにいて、今は病院に泊まったり自宅に戻ったりの毎日です。最も心が知れているのが父かもしれませんから、献身的にするのが父の務め。(長嶋さんの容体について)強いかたですから、大丈夫だと思います…」

 本誌はAさんに長嶋さんの病状を聞いたが、「ぼくの口からは言えません」と返された。

※女性セブン2018年9月6日号

関連記事

トピックス

安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ブラジルにある大学の法学部に通うアナ・パウラ・ヴェローゾ・フェルナンデス(Xより)
《ブラジルが震撼した女子大生シリアルキラー》サンドイッチ、コーヒー、ケーキ、煮込み料理、ミルクシェーク…5か月で4人を毒殺した狡猾な手口、殺人依頼の隠語は“卒業論文”
NEWSポストセブン
9月6日に成年式を迎え、成年皇族としての公務を本格的に開始した秋篠宮家の長男・悠仁さま(時事通信フォト)
スマッシュ「球速200キロ超え」も!? 悠仁さまと同じバドミントンサークルの学生が「球が速くなっていて驚いた」と証言
週刊ポスト
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン