そんな坂上のブログに「どうしてもお知らせしておきたいこと」という珍しいエントリーがあったのは8月27日(月)の午前9時12分のことだった。それは同日の『バイキング』で、「とある動物保護施設の虐待疑惑を扱います」「動物を愛する方々は、もちろん…それ以外の方々も、こういった『現実』があるということを知っておいて頂きたい」「疑惑は虐待だけにとどまらない」と本当に珍しく踏み込んだ“番宣”だった。
果たして同日、『バイキング』が1本目に取り上げたニュースが、水戸市の動物愛護団体理事長の虐待疑惑について。これをトップにもってきたことや、長尺で扱ったこと。さらに、動物が置かれている現場を熱心に取材し続けて、「TOKYO ZERO」キャンペーンの世話人的存在であり、『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』なる著書もある朝日新聞の太田匡彦記者を専門家に招いていたことに、番組と坂上の本気度がわかったものである。
さらに翌日は、閉館から半年以上経過した水族館『犬吠埼マリンパーク』(銚子市)のニュースがトップだった。ご存じのように、同水族館にはまだイルカやペンギンが残っていて、引き取ると明言している施設関係者がいるのに、電話やファクスが繋がらなくなって久しい。
筆者は『エンジン01文化戦略会議』の動物愛護委員会のメンバーで、微力ながら動物愛護活動を続けている一人だ。愛護団体とも、個人で活動している方ともお付き合いがあるし、自治体の担当者とディスッションする機会も多いが、関われば関わるほど、動物愛護については、さまざまな意見や目線があり、団体の中でも方向性や考え方が微妙に異なっている場合が少なくないように思えてしまう。なので、坂上の動物愛護に対する考えをここで私が事細かに代弁することは避けたいと思う。