時刻や場所がわかるように(イラスト/飛鳥幸子)


◆STEP3 保存
 録音や録画が成功したら、まずはすぐにデータを別の場所に保存しよう。それもパソコン、スマホ、USBメモリー、クラウドサービスなど、2か所以上の場所に保存しておくこと。

「万が一、データが入っている機器が壊れてしまったり、証拠隠滅を図る相手にデータを消されても、他の場所に保存しておけば安心です。他人にデータが見られないよう、保存先の端末にロックをかけておくのもおすすめです」(松下さん)

 次に、このデータを証拠として警察や弁護士に提出する。基本的に、事件・事故、DV被害などの刑事事件の場合は警察に、離婚やお金の貸し借りなどの民事は弁護士に提出することになる。その際、録音・録画したデータの音声を雑談も含めて最初から最後まですべて文字に起こす作業を求められることがある。

「とはいえ、録った音声をすべて文字に起こす作業はとても大変です。その場合は、肝心の部分が録音されているのは、何時何分から何時何分までかをメモしたうえで提出しましょう」(佐々木さん)

 ただし、データの改ざんや編集は絶対にしてはいけない。こちらに不利になるケースもあるからだ。

「自分に都合のいい部分だけ切り取って提出しても再提出させられます。さらに、切り取った部分が自分に不利な発言だった場合、悪印象を与えかねません」(佐々木さん)

 音声を文字に起こす場合も、省略や編集はせず、聞き取り不明な部分も「聞き取り不能」などとし、決して想像で書かないこと。証拠の出し方ひとつで立場が逆転すると覚えておこう。

※女性セブン2018年9月20日号

関連記事

トピックス

1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/五十嵐美弥)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン