この中国企業は2015年から翌年にかけて、同地域で総面積1600haの耕地を購入したうえに、2017年にはさらに900haの土地を買い増ししている。
中国の投資家がフランスで購入するのは普通の農地だけでなく、ブドウ畑も含まれる。世界的に知られるワイン産地ボルドー地方では、7000あるブドウ農家のうち、140がアジア系企業に買収されているが、そのほとんどが中国資本だという。
これらの中国企業は市場価格よりも高い値段で土地を購入し、周辺の土地価格の値段を釣り上げて、土地が値上がりするのを待って、転売するという手法をとっている。便宜的に小麦などを植えたりしているが、ほとんど収穫されていないという。
ステファヌ・トラヴェール農業・食料大臣はデモが起きた当日、AFPに対して「議会の委員会は問題点を調査しており、これを受けて、政府は議会に対して具体的な要請を行うことにしている」と述べて、外国人投資家による農地の買収を制限する法案の制定を急ぐ方針を明らかにした。